2023年3月17日金曜日

セブラボ古本市と『少年少女 世界の名作文学』のはなし

  第2回 長岡京セブラボ古本市が、いよいよ明後日にせまってきました! シスターフッド書店Kaninとして初の古本市参加。店主Ⓒ、Sともに店番予定です。京阪間随一(?)のベッドダウン、長岡京ゆえ、シスターフッド関連本のほか、絵本や小説なども持参する予定。Sの著書『エアライン制服図鑑』『魅力あふれるうるわし古都 奈良へ』も持って行きますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 また、店主Sの息子が小さい時、寝る前に読み聞かせていた日本昔話の絵本を10冊ほど持って行きます。我が子は寝つきがよく、調子のよい時は1冊、そうでなくても2冊読むとスヤスヤと夢の中でした。小学校に上がり「俺様」全開となった今は昔話には見向きもせず、『ミッケ!』シリーズや迷路本など、母親のSがはまったことのないタイプの本に夢中です。


 店主Sが彼くらいの年だった頃は、小学館から出た『少年少女 世界の名作文学』ばかり読んでいました。大阪・堺に住んでいた伯父と伯母が、従兄妹が大きくなって読まなくなったから、と50巻そろえで送ってくれたのです。小学校を卒業するくらいまで、みかんを食べながら(1度に15個とか食べてた……小さい時から大食いです)ずっと読んでいましたた。私が本好きになったのは、この全集によるところが大きいと思います。

 ダイジェスト版などけしからんと、子ども向け文学全集に対する批判もあったみたいで、この全集ももちろん絶版になっているのですが、これがなかったらゴーリキーとかプーシキンとかのロシア文学、ルバイヤートなんかの中東文学には一生触れることなく終わってただろうと思います。ダイジェスト版で面白いと思ったら完全版を読めばいいのだし、いろいろな文学に触れるという意味でも、子ども向け文学全集ってとてもいいと思うのです。

 この全集、なんと川端康成が編集。製本も丁寧だし、表紙の絵も名画揃いでとても美しいんです。見ているだけでうっとり……。各巻末の解説も「せんせ、それは小学生には難しいと思います!」と思うほど専門的かつ丁寧です。

 実は店主S、実店舗が実現した暁にはこの全集をお店において、子どもたち(だけに限りません。ご興味のある方どなたでも!)が自由に読めるようにしたいな、と考えています。よい物件が見つかりますように!



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