男性中心に作られるジャーナリズムの「ふつう」は社会の実像とズレている。メディアが世界を映す鏡なら、女性の「ふつう」も、マイノリティの「ふつう」も映してほしい。女たちが考える〈みんな〉のためのジャーナリズム。(亜紀書房の本紹介より)
「政策をつくるのは政府、風土をつくるのはメディア」という言葉が突き刺さる。メディアの端っこのはしくれにいる店主S、心せねばと思っています。
そして田中東子さんのお話には「分かる! 私もだった!」と共感しかありませんでした。
大学入学後、サークルの先輩が「○○(同じサークルの女子学生の名前)は声が大きいからさぁ」(もちろん普段からではなく、そういうシーンで、です)とみんなの前で言った時は心底びっくりしたけれど、何も言えなかった。
高田馬場の満席の焼き鳥屋で、相席になった若いサラリーマンから突然胸をつかまれたこともあります。この時は思わず、手にしていた酎ハイを胸を触った奴にぶっかけました。男は「すみません、すみません」と謝っていましたが悔しくて、すぐに席を立って帰ったのですが、私が帰る必要はあったのか……? と今思い出しても腹が立ちます。
こんな悔しい、いやな思いをする女性がひとりでも減るような風土を作っていきたい、というのが店主Sの願いです。
自分語り、長くて失礼しました……。
林 香里 編著
亜紀書房
全320ページ
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