2023年3月3日金曜日

日本の女性デー「ひな祭り」とおすすめの本

  3月8日は国連が1975年に定めた「国際女性デー(International Women’s Day)」ですが、日本にだって女性デーがあるではありませんか! そう、今日は「ひな祭り」ですね。


 ひな祭りと聞いてすぐ思い出すのは、田辺聖子さんの著書『田辺写真館が見た“昭和”』。私は単行本を持っており愛読しているのですが、表紙にもなっている立派なお雛さまについて、149ページから「浪花のお雛サン」として記述があります。

 お雛様の豪勢さもさることながら、3きょうだいが着ている洋服がとてもかわいくて、またお雛様と一緒に飾られているフランス人形などもハイカラで、当時の大阪に「大大阪」として文化を花開かせた時代の残り香がまだあったことが偲ばれます。


 田辺聖子さんといえば、自伝的長編『しんこ細工の猿や雉』も大好きな本。私は「一部、モツァルトみたいやな」という一文を見ただけで泣けてしまうのですが、語り出すと非常に長くなるので、別の機会に改めて書きたいと思います!


 そして上記2冊とも絶版になっていることに、今更ながら大ショックを受けています。なんとか復刊していただけないものか……。


 最後に店主S、ひなまつりのおもいで。3歳から幼稚園卒園まで過ごした大分県宇佐市の借家で、5歳の時のひな祭りです。この家は駅館川の河口付近にあり(庭から魚釣りができた!)、すごく大きく立派だったのですが、3年前に行ったら取り壊されておりセンチメンタルな気分になりました。写真は母の育児日記より。愛された記憶。






(文責:店主S)


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