2024年9月9日月曜日

Kaninの初ZINEと黒歴史

 ブログを長い間放置するという、いかにも個人経営の店らしいことをしてしまいました……。

 その間、Kaninは開店1周年を迎えました。8月3日、4日に開催した1周年記念イベントには、たくさんの方にお越しいただき本当にありがとうございました。


 そして8月下旬に夏休みをいただいていた間、Kaninの初めてのZINE『離婚って、ふしあわせ?』を印刷所に入稿! あとはできあがりを待つばかりになりました。2024年9月20日発売予定で、予約販売もしておりますので、みなさんどうぞよろしくお願いいたします! 

 ZINEの内容は、離婚当事者、別々に生きていく選択をした両親を持つ人、親が再婚を決めた子、未婚の人……さまざまな背景を持つ13人が「離婚」について語ったエッセイアンソロジー。店主S、Ⓒともに書いておりますし、ほかにもたくさんの方が素敵な原稿をお寄せくださいました。校正しながら読んでいて胸が熱くなりましたし、手前味噌ではありますが、とっても面白いZINEができたと思います。

 資金のないKanin、このZINEも、レイアウトも流し込みも自前。店主S、仕事としては何百回も印刷所に入稿しているのに今回は非常に緊張しました。「ZINEは初めてだから緊張」と思っていましたが、ちょっと待てよ、中学生の頃、店主Ⓒほか友達と一緒に同人誌作ったことあるやん、と思い出したのです。

 
それが、これだ!!!!! 

 その名も「聖闘士幻想~SAINT FANTASY~」!!! なんて恥ずかしいんだ!!!! THE中2病!!! しかもお金がないから漫画雑誌なのにオールモノクロ!(これはKaninのZINEと同じ! 人生通じていつもお金がない!)

 中2病といいつつ確か中1の時、「SC」というサークル(Sanctuary Communityの略。EC=後のEUのパクリ)で発行したのでした。iPadはおろかPCもない時代なので(1989年3月19日発行)、原稿はもちろん手描きです。当時、大分市中心部の竹町商店街にあった画材屋さんでGペンや丸ペン、スクリーントーンを買って、せっせと漫画を描きました。そしてそれを首藤印刷という町の印刷所に持ち込み、印刷してもらってコミケへGO! 

「やばい原稿落としそう!」「印刷所でトーン貼ろう!」とか言ってわいわいやっていたのですが、もちろん「売れっ子同人作家ごっこ」をやってみたかっただけで、たいして売れるはずもなく、大量の在庫を抱えたと記憶しています。

 店主Sはアニメオリジナルキャラクター、ポラリスのヒルダファンだったので、ヒルダとさおりお嬢様の漫画を描いています。「超シリアスな漫画を描いた」と記憶していたけど、見返してみたら完全にギャグ漫画でした。記憶というものは、ことほどさように簡単に改ざんされてしまうものなのです。文書はやはり残しておかねばなりませんね。

 それにしても小学生に毛が生えた程度の中学1年生が、よく原稿を描いてお小遣いを持ち寄って同人誌出したな……印刷所の人もよく対応してくれたな、と感慨深いです。もし子が勉強もせずせっせと漫画を描いてたら、店主Sなら「なにしてんねーん勉強せんかーい!」と怒ってしまいそうですが、両親から怒られた記憶がまったくありません。おおらかな時代だった……。

 さて、店主Ⓒはこの同人誌とともに、我々が中学~高校時代にやっていた交換日記まで持って帰ってきました。ここにさらそうと思ったのですが、あまりにも中2病がひどく、あと半年ちょっとで天命を知る年を迎える店主Sをしてみてもアップロードすることは不可能でした。中学生のくせに恋愛論とか滔々と語っててやばい! BGMを必ず書くのはなぜ!? 白泉社コミックスを真似して1/3スペースとか作ってるし! なに交換日記で編集してんねん! と自分で自分を激しく突っ込んでしまいます。

 いやー若気の至りって怖いですね。前にも書きましたが、本当に黒歴史だわ……。

 こちらの同人誌、お店にありますのでご覧になりたい方は店頭でお声をおかけください。恥を忍んでお見せします……!




2024年6月1日土曜日

kaninは今までもこれからもトランス差別に反対していますという話

 昨年8月の実店舗開店当初、店主©こと私、井元は、ソウル漢南洞にあるカフェ「ウルフソーシャルクラブ」オーナーのキム・ジナさんと交流を持ちました。私が旅行中にお店に行ったことで知り合い、数週間後に彼女がたまたま京都に来る予定があったので、kaninを訪れてくれたというのがいきさつです。

それをSNSに載せたところ、キム・ジナさんがかねてよりトランスジェンダーの方々に対し否定的な意見を公にしていたことから、その問題におけるkaninの立場を問いただすようなお問い合わせを複数いただきました。

 

恥ずかしながら、私は当時「フェミニストの中でトランス差別的な意見を持ちうる人々が居る」という認識がありませんでした。今となれば自分のあまりのナイーブさに穴があったら入りたいくらいですが、彼女と会った後に二冊目の著書『薔薇はいいから議席をくれよ』の該当箇所を読んでも、違和感こそあれ、意見の相違レベルの感想しか抱けないほどの解像度の低さでした。

 

私にとっては女性の権利を求める“フェミニスト”がトランス女性を別の属性とみなし、存在を否定し、攻撃するという事実は当時からまったく意味がわからない、受け入れられないことで、それはフェミニズムをとりまく現状を少し理解した今でも変わりません。

しかしトランスジェンダーの方々が、こんな過酷な状況に直面しているということを知らずに過ごしてきたことが正に、シスジェンダー女性である自分の特権性への無自覚だったと、今となってはわかります。

 

ヘイトを容認する書店ができたと知ったら、当事者は世界をより厳しいものだと感じます。

自分の不勉強により差別的なメッセージとも捉えられる発信をしたこと、彼女の書籍を一定期間販売したことで、誤解を与え傷つけてしまった方々へどのように説明し謝るべきか、悩む日々でした。

一度失った信頼を元に戻すことは困難なので、今後の選書や発信で根気強く姿勢を示していくしかないと思っていました。

 

そんな中この5月に、8月以来再びソウルに行くことになりました。迷いはありましたが、せっかくなのでまた彼女に会って、直接考えを聞いて来ようと思い、ウルフソーシャルクラブに向かいました。

「人の考えは変わることもある。過去の発言をもとに人の信条を決めつけてはいけない(=考えが変わっていてほしい)」という淡い期待もありました。

 


キム・ジナさんは相変わらずとてもフレンドリーに私を迎えてくれました(とても気持ちの良いいい人なのです。いい人でも差別をする、ということを身をもって知りました)。

私がその質問をした瞬間、彼女は持論を展開し始めました。考えが変わるどころか、より強固になっているようでした。トランスジェンダーを「イデオロギー」と呼び、(シス)女性の権利を脅かすものだという言説を延々と聞きながら、私は気分が悪くなってくるほどでした。私が拙い英語で反論しても、聞き入れる余地は全くなさそうでした。ソウル市長に立候補した経歴をもつ彼女、弁が立つ。私は次第に力を奪われ、反論することもできなくなってしまいました(ごめんなさい)。もちろん、最後まで聞いても私には到底受け入れられない演説でした。

帰りの空港から「私は違う立場であり、トランスの人々とシス女性の権利は決して矛盾しない」という内容のメッセージをなんとか送りましたが、そのことには触れない返事が返ってきて、対話のむなしさを感じました。

 

以上がkanin(というか井元個人)とキム・ジナさんをめぐる事の顛末です。説明できるまでに長い時間がかかってしまってすみません。これで終わりとは思いませんし、トランス差別を許容しない書店として信頼を回復するまで、少しずつ歩みを進めていこうと思っています。

私ほどナイーブではないにしても、インターセクショナルなフェミニズムの入り口に立った時、知らないが故に道に迷ってしまう人は多い気がします(と店に立っていても思います)。そんな方々の一助にもなればと、恥を忍んでこのブログを書きました。

複雑さを極めるフェミニズムの状況が、少しでも連帯の方向へ進むよう願います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今後ともkaninをよろしくお願いいたします。

2023年12月5日火曜日

開店4か月と売れている本

 本日、シスターフッド書店Kaninは開店4か月を迎えました。これまでなんとかやってこられたのも、お店に来てくださった方々、そしてオンライン書店で本を購入してくださった方々のおかげです。ありがとうございます!

 11月は、『第二の性』を読む会第1回を行いました。フェミニズム書の古典である本書、難解な箇所も多く、ひとりで読んでいると何度も挫折しそうになりますよね(と言い切る店主Sは何度も挫折しそうになりました)。みんなで読んでいけば読み通せるかも、ということで企画したのですが、目論見通り、とっても勉強になる&面白い読書会になりました!

 難解に思える箇所も、ほかの方の解釈で「あ、そうか!」と思ったり、体験を交えて考えてみると「なるほど!」と膝を打ったり。たいそう盛り上がったと思います。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

 12月17日(日)18時~には『第二の性』を読む会第2回を予定しております。少数ですが、まだ席が残っておりますので、ご興味のある方はぜひどうぞ! 範囲は第1巻の「第二部 歴史」です。


 さて、この1か月にKaninで売れ行きがよかった本のご紹介です。


『ダーリンはネトウヨ』クー・ジャイン 著・訳、金みんじょん訳

 期待を胸に日本で留学生活を始めた韓国人のうーちゃん。サークルで出会った日本人の先輩いっしーと付き合うことになった。付き合って一ヶ月、いっしーが「きれいな日本語」を喋ってと言ってきたのだけど…積み重なるモヤモヤの先にしたうーちゃんの選択とは?

 ……告白します。実はKanin、この本を、間違って考えていた冊数の倍仕入れてしまったんです。どうしよう……と思ったのですが、それは杞憂に終わりました。なぜなら入荷3週間足らずで、全部売り切れたから! そして即座に再入荷を決定。


『エトセトラ VOL.10 特集:男性学 周司あきら 特集編集』

 エトセトラVol.10も、入荷して2週間ほどで仕入れた分が売り切れてしまいました。現在、再発注中。まもなく届く予定です。

 10号目は、『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』の周司あきらをゲスト特集編集に迎え、「特権」「加害性」「生きづらさ」で終わらない、その一歩先にある「男性性」を見つける特集号。

 どれも面白かったのですが、店主S、五月あかりさんの手紙にとっても心を打たれました。ぜひ読んでいただきたいです!


『ジェンダー目線の広告観察』小林美香著

 コンプレックスを刺激する脱毛・美容広告、バリエーションの少ない「デキる男」像。公共空間にあふれる広告を読み解き、「らしさ」の呪縛に抵抗する。

 何をいまさら、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、根強く売れ続けておりなんと入荷三度目。ふだん何気なく目にしている広告が、いかにバイアスがかかったものかが分かる超良書です。



 12月に入って、イスラエルによるガザ地区でのジェノサイド即時停止を求める布パッチを企画作成されているベルトさん、時松さんに賛同し、kaninで配布させていただいています。また、山口法子さんとナツメ書店さん共同企画の「our Children ポスター」も店頭で販売中。 

 



 たぶん、この広い世界ではものすごーく小さな、もしかしたらささやき声くらいでほんの半径1メートルにしか届かないかもしれませんが、Kaninの周りに伝えていくことで、少しでも何かが変わればな、と思っています。

 12月も、どうぞよろしくお願いいたします。寒いので、灯油ファンヒーターを焚いて、店内暖かくしてみなさんのお越しをお待ちしております!






2023年11月2日木曜日

読書会ありがとうございました&もうすぐ開店3か月

  10月29日に、Kanin初の読書会を開催しました。テーマは「私の好きなシスターフッド本」。6人と定員が少ないこともあり(お店が狭いので……!)、おかげさまで募集後すぐに満席になりました。

 実は店主Ⓒ、Sとも読書会の経験がなく、「どうすればいいん?」「分からんに……」(←大分弁)とオロオロしていたのですが、始まってみれば参加者のみなさんのおかげでとても楽しくアットホームにお話できました! ふだんは読まないジャンル、作家さんの本も紹介していただいて、読書リストの本が増えました。Kaninのお客様はみんな素敵、と思えた夜。参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!

 次回は11月19日(日)18時~、「第二の性を読む会 第1回」です。こちらも定員いっぱいになってしまいましたが、なにぶん難解&全3巻もある長い本ですので、たぶん1年ぐらい続くのではないかと予想……。その都度ご参加くださる方を募集しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 さて、Kaninは11月5日に開店3か月を迎えます。ここまでなんとかやってこられたのも、お店に来てくださった&オンライン書店でお買い上げくださったみなさまのおかげ。ありがとうございます!

 最近よく売れているな、という本のご紹介です。


『おまえが決めるな! 東大で留学生が学ぶ 《反=道徳》フェミニズム講義』 嶋田美子著

Kaninで最初に新本を仕入れた時からあるのですが、コツコツと売れ続け、店舗では残り1冊。東大駒場で留学生たちが目を輝かせたゼミを一挙に収録した本で、日本のフェミニズム運動の問題点なども冷静に分析しています。



『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』和田靜香 著

店主S、40代女性、フリーランス、シングルマザー。和田さんと似た境遇で、仕事は? 住まいは? 人生は? この先、なんとかなる気がしません……。少しでも希望の光を見いだせればと、この本を仕入れました。店舗に並べてまだ1か月も経っていないのですが、残り1冊!→その後売り切れたため、再入荷しました!
 

 古本では、10月に入り源氏物語関連の本がよく出ております。1月から始まるNHK大河ドラマ「光る君へ」の影響でしょうか? 店主Ⓒ、Sとも源氏物語大好きオタクなので、来年は源氏物語をテーマにした読書会もぜひぜひ開きたいと思っています。





 閑話休題。
 カフェやお菓子屋さんなど最近開店したお店のインスタグラムなどを見ていると、みなさん「4キロやせた」「6キロやせた」「8キロやせた」など書いていらっしゃるのですが、店主Sは開店3か月で1キロもやせてません。毎日、往復6キロを自転車(しかも電動ではない!)で通勤しているというのに、一体どうしたことでしょうか……。
 でもな……実は高校時代は、往復14キロを自転車通学(+自転車置き場からちょっとした登山)しちょったんやけど、こん時も1キロもやせんかったんよな……。ふくらはぎに筋肉がついてめっちゃ太足になったしな……と思い出しました。体質、なんでしょうか……。

 そして、店主S、子の学校で実施された「まちたんけん(町探検。子どもたちが校区内の好きなお店を選んで見学に行く)」のボランティアで、ドラッグストアに行きました。そこで子どもたちが「1日に何人くらいお客さん来るんですか?」と質問したところ、店長さんの答えが「そうやなあ、だいたい400人くらいですね」で、ビッッッッッッッッッッッッッックリ仰天!!! Kaninのお客さんは、ゼロ2つ分少ないです。なんならゼロ2つ引いた数よりもっと少ない日もたくさんあります……! 「存続の危機……」と背筋が寒くなったりする日もなくはないので、どうぞみなさん、Kaninに遊びにいらしてください。

 来週には、新本がたくさん入る予定。お待ちしております🐰



2023年10月6日金曜日

開店2か月と売れている本

 昨日、シスターフッド書店Kaninは開店2か月を迎えました。

 店主S、本業でバタバタしておりすっかりブログを放置……。そして10月は、学校の運動会、区民運動会、町内会のハロウィンなど子関係の行事目白押しのため、営業時間が大変不規則になっており申し訳ありません。

 この1か月で、売れ行き好調だった本をご紹介します。


1)『われらはすでに共にある――反トランス差別ブックレット』(反トランス差別ブックレット編集部(青本柚紀、高島鈴、水上文)編、現代書館)

2022年11月に刊行された反トランス差別ZINE『われらはすでに共にある』の増補版。ZINEの内容はほとんどそのまま、新たにエッセイを3本、ブックガイドを4本追加。

読むと胸がしめつけられるエッセイ多数。kaninの店頭でご購入されているのは、若い方が多い印象です。売れ行き好調のため再入荷しました。


2)『ゴーストワールド』(ダニエル・クロウズ著、プレスポップ)

店主Ⓒが「わがバイブル」と呼ぶ、90年代のアメリカの女の子2人のシスターフッドを描いたグラフィックノベル。アカデミー賞ノミネート映画『ゴーストワールド』原作。映画はまもなくリバイバル上映されます。

オンライン書店でも店頭でも好調な売れ行き。こちらも再入荷しました。



3)『女の本屋(ウィメンズブックストア)の物語』(中西豊子著、ドメス出版)

80年代の京都で日本初の「女性問題」専門書店を立ち上げた中西豊子さんという一人の女性の半生と、その時代を描いた貴重な記録。

烏滸がましいのは重々承知だけど、同じ京都で志を同じくした書店ができたら、こんな素晴らしいことはないのでは…?と、店主©︎とSにとってシスターフッド書店Kaninへの思いを補強してくれた大事な一冊です。

取材を受けると必ず「推し本です!」とご紹介しています。入荷後たたたっと売れましたが、今後も大切に長く売っていきたい本です。



 このほか、『男尊女卑依存社会』があっという間に売り切れに。『たたかうひっこし』や『るるるるん4』など、ZINEやリトルプレスも売れ行き好調です。残り少ないものもありますので、どうぞお早めに!

 
 そして開店2か月目は、『京都速報』『Leaf』『婦人画報』『産経新聞』『FM京都』でご紹介いただきました。ありがとうございました! 

……なのですが、実は10月に入りお客様が少なく、さみしい思いをしております。北白川、素敵なところですので、お散歩がてらぜひ遊びにいらしてください。

 kaninでは軽食をお出ししておりますが、もっとがっつりランチ食べたい! という方は、kaninすぐそばの「大銀」がおすすめ。昔ながらの食堂で、昼からビールも飲めます。店主2人のお気に入りです! 

 みなさまのお越しを、首を長くしてお待ちしております!

 



2023年9月5日火曜日

開店1か月が経ちました

  本日9月5日、シスターフッド書店Kaninは実店舗OPEN1か月を迎えました(なのに定休日。すみません……!)。この1か月間、足をお運びくださったみなさん、そしてオンライン書店をご利用くださったみなさん、本当にありがとうございました!

 平日は店主Sがお店番をしていることが多いのですが、お盆明けの暑い日などはお店がしーん……と静まりかえることがあり、本業がはかどりすぎて、正直、心が折れそうになったこともありました。でもそんな時になぜかふらりとお客様が来てくださったり、オンライン書店で注文が入ったりして、やっぱがんばろ! という気持ちになれました。

 また同時に、「ここに本屋さんがあるって知りませんでした」「いつできたんですか?」と声をかけてくださる方も多く、これからもっと多くの方にkaninを知っていただかないと、と痛感したのも確か。第一弾として、本日の京都速報さんInstagram (@kyoto_sokuho)でKaninをご紹介くださっていますのでぜひご覧くださいね。プレスリリースも公開しておりますので、どうぞご利用ください。「持続可能なブックカフェ」「京都に女の本屋再び!」を目標に、店主ふたりがんばっていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。


 閑話休題。

 看板のシールが来た日、店主ふたりで一緒に貼ったのですが、中学校時代にTM NETWORKのカセット(若い方はご存じないかもしれないオールドガジェット)をダビングし、自分たちで一生懸命曲名をレタリングしたことを思い出しました。アルファベットのレタリングを購入してごしごしやっていたのですが、OやIなど母音が足りなくなりがちでした。

 そして、看板の「OPEN」は、店主Ⓒの手作りなのです! しかもフリーハンドでマグネット用紙をカットしているのを見て、店主Sは「なんて手が器用なんだ!」と感動しました(店主Sはカッターや彫刻刀など、小さめの刃物恐怖症)。


 今回はKaninの食べ物や飲み物についてご紹介する予定だったのですが、文字数が多くなりすぎるので次回に! 乞うご期待!

 

2023年8月19日土曜日

開店2週間&売れている本

 本日、シスターフッド書店Kaninは開店から2週間を迎えました。

 「誰もお客さん来なかったらどうしよう……」「逆にドラクエの新作発表日(←昭和脳)みたいに100人くらい並んで警察沙汰になったらどうしよう……」と悩んでいた店主2人ですが(ふたりはO型とB型なので? 考え方が極端です)、懸念していたようなことはなく、まんべんなくお客様にご来店いただいています。ありがとうございます!

 中には3冊、4冊と買ってくださったり、「こんな本屋さんができて本当にうれしいです!」「探してる本がここに全部ありました!」とおっしゃってくださる方がいて、感涙にむせびました。

 というわけで(どういうわけだ)、突如Kaninの売れ筋の本をご紹介いたします!


☆『B面の歌を聞けVol.3』

 太田明日香さんの本を作るレーベル「夜学舎」の雑誌。世の中の主流がA面ならその裏側はB面。B面スピリットを忘れず消費社会をサバイブするためのヒントを提案します。Vol.3の特集は「歩く、走る」。この中に、店主©︎の友人でありKaninのロゴを作ってくれた茂木美月さんが寄稿しています。

 開店前、オンライン書店で初入荷分がすぐに売り切れ。実店舗開店に備えて再入荷したのですが、一昨日、再入荷分も売り切れてしまいました。再再入荷を検討せねば! です。


☆『明日少女隊作品集 We can do it ! アート×フェミニズム×アクティビズム

 「第4波フェミニズム」期のまっただなか、2015年に誕生した社会派アートグループ「明日少女隊」。これまでの作品や活動を網羅するだけでなく、ジェンダー学の基礎知識や時事問題をふんだんに盛り込み、「フェミニスト×アート」を実践的に学べる入門書決定版! 本書は、フェミニズムの旗を掲げ結成した2015年から、2023年の最新作までを収録した初の作品集です。フェミニズムに関わる社会の出来事を年表化しながら、それに応答してきた「明日少女隊」の活動を時系列に追いかけます。

 実店舗で入荷してから1週間、瞬く間に売れ、残りあと1冊です。ほしい方はお早めにどうぞ!


☆『射精責任

 全米騒然! ニューヨークタイムズ・ベストセラー! 世界9カ国で翻訳、刊行前からSNSで話題沸騰! 望まない妊娠は、セックスをするから起きるのではない。女性の50倍の生殖能力を持ち、コンドームを着用したセックスは気持ち良くないという偏見に囚われ、あらゆる避妊の責任を女性に押し付ける男性が、無責任な射精をしたときのみ起きる。

 SNSで大きな話題になった本書。Kaninでも順調に売れており、残りあと2冊! 再入荷分を並べたとたんにお買い求めになった方がいるなど、パワーを見せつけられた1冊です。


 そして、買取依頼のお客様もちらほらいらっしゃってうれしい限りです! 昨日はフェミニズムやジェンダー関連本の買取があり、こちらは既にクリーニング&値付けを終えて棚に並べています。Kaninの本棚、毎日新しい本が増えていますので、初めての方はもちろん、既にいらっしゃった方もまたぜひのぞきにいらしてください。店主ふたり、お待ちしております!

 ビール冷えてます🍺(←しつこい)


 次回のブログでは、Kaninでご提供している飲み物や食べ物に関するお話の予定! 当初の目論見が外れ、アルコールが全然出ない! どうするKanin!(今期の大河、店主Sは途中で脱落しました……)

2023年8月7日月曜日

開店しました!

 2023年8月5日(土)12時、シスターフッド書店kanin、開店。オープンして最初の週末が終わりました。

 店主ふたりとも、「花より団子(というか酒)」を自認しているのですが、お花が届いてみるとめっちゃめちゃうれしかったです。お店もぱっと華やぎました。お花をくださったみなさま、ありがとうございました!


 酷暑のせいか、両日とも夕方からのご来店が多く(開店してしばらくはどなたもいらっしゃらないので「こりゃどうすっか……」と顔が青ざめる店主2人)、特に2日目の今日は書店、カフェともに予想以上のご利用をいただきました。暑い中Kaninに足を運んでくださった皆様、ありがとうございました!

 意外だったのは、アルコールを飲む方が少なかったこと。昼飲み好きの店主ⒸとS、「夏やしビールやろ」とはりきってたくさん仕入れたのですが、2日間とも、なんとビールは1本も出ませんでした! 冷蔵庫の中でキンキンに冷えておりますので、どうぞビールでのどをうるおしてください。おつまみには、燻製にしんとスクランブルエッグの
スモーブロー(デンマークのオープンサンド)がおすすめです。



 もちろんワインもおいしいですよ! ワインには、店主Ⓒのこだわりティラミス(生クリーム不使用!)がおすすめです。  本日(8月7日)は12時〜17時の営業です。どうぞよろしくお願いいたします。


2023年7月31日月曜日

本を並べました

  シスターフッド書店Kanin、実店舗オープンまであと5日。店主S、緊張のせいか寝付かれぬ夜を過ごしております(ポケモンスリープで「うとうと寝」をマーク。ちょっと前まで毎日「ぐっすり寝」だったのに……)。

 しかも不穏な夢も見るようになってしまいました。先日は、満席の実店舗で「牡蠣のクリームスープください」と注文され、「そんなの作れない!(出す予定もない)」とパニくってお客さんを店内に置き去りにして自転車で自宅に帰り、洗濯をしながら「どうしよう、お客さん置いてきちゃった……」と焦る夢を見ました。そして昨日は、なぜかあべのベルタの書肆七味(Kanin棚があります)でお店番をしていたところ、地下フロアにいる人たちが一斉に走り出し出口へ。なんで? と思っていたら大地震が来るという夢でした。

 ……夢には心の中の不安が如実に表れますね……(と過去に足掛け3年、ユング派のカウンセラーにかかって夢分析をしてもらっていたSは思う)。


 今週末は、土日ともⒸ、Sふたりでお店に詰め、古本にスリップをつけたり、仕入れた新刊&新本を並べたりしました。「なんか本屋さんみたい……♡」と店主Ⓒ。「本屋やで」と笑いましたが、気持ちは分かります。我々ふたりにとって、これは小学校時代の「七夕まつり」の延長線上にある、「壮大なお店屋さんごっこ」なのかもしれません。

 ちなみに「七夕まつり」というのは、店主ⒸとSが通っていた小学校で、当時七夕付近に行われていたイベント。5年生が「お店屋さん」を出し(売るものは古本やハンドメイド品。バニラエッセンスをふわふわコットンにかけた「綿あめ」が人気だった)、そのほかの学年が紙で作ったお金をもって「お店屋さん」に買いにいく、というものです。店主たちの友情が始まるきっかけとなった漫画『あさきゆめみし』は、七夕まつりで買いました。


 その後、同じフロアに入っているカフェにご挨拶に行ったら、「きらきらしていておしゃれなお店ですね!」と言っていただけて、天にも昇る心地になりました。


 土曜日の午後には、店主Ⓒの友人夫妻がお店に本を寄贈しに来てくれました。おしゃべりをしている最中に看板が来たので、ねじ嫌いの店主たちに代わって看板を組み立ててくれる友人夫妻。選挙カーのウグイス嬢ではありませんが、Kanin、Kanin、Kaninが今ここにございますのも、みなさまのご声援のおかげでございます、ありがとうございます、ありがとうございます! お手を振って(?)のご声援、ありがとうございます! という気持ちです(店主Sは選挙カーが大嫌いですが、本当に感謝の気持ちでいっぱいです)。

(この看板、ちょっと通りの邪魔だよね、と思って、後で右にずらしました。←店主Ⓒ、Sともに真面目な長女)


 さて、泣いても笑っても、8月5日(土)12時にKaninオープン! みなさまのお越しを、心からお待ちしております!


2023年7月23日日曜日

実店舗の準備、進んでいます

  今朝、店主Ⓒによるツイッターを見て「やべ! ブログ全然更新してね!」と気づいた店主Sです……。ここ数週間、ほぼ毎日5000~8000字の原稿書き&実店舗オープン準備に追われ、ブログの存在を忘れていました(マジ⁉)。


 昨日はⒸの勤務終了後、実店舗で家具のレイアウトを決め、IK〇Aで購入した照明をつけてきました。Ⓒも書いていますが、I〇EAの説明書って謎だらけではありませんか? 説明書の最初に、作業をしている人が電話をしている絵が描いてあって、「これっちまずは電話しろっちいう意味やねえん? 最初からこれかい!」(店主ふたりの会話はほぼ大分弁)と爆笑……。

 1時間以上かかってなんとか合計5つの照明をつけ終わり、Ⓒが買ってきてくれた缶ビールをこちらのテーブルで飲みながら「居心地最高やん……」と自画自賛していたところに、事件は起こりました。


 なんと、照明のうちのひとつが、取付10分後だというのに破裂したのです!!

 驚いて顔を見合わせるⒸとS。バルブ部分はきちんと締まっているまま、電球部分のみが破裂しています。うっそー電球が破裂するなんて聞いたことない! さすがIKE〇クォリティ! と思ったのですが、もしかしたら電気の配線の問題かも……? とも思い(たぶん違う。ネジ・電気・ペンキなど内装関連からきしダメなふたり)、〇KEA製ではない、ほかの電球をつけてみました。すると小1時間経っても変化なし、無事。やっぱりこれってI〇EAのせい。と思うことにしました。お客様がまだいない、空っぽの店舗で本当によかった……。

 この日はその後、本を並べてみたのですが、

 本ってさあ。段ボールに入れてるととんでもない数&量に見えるのに、本棚に並べたとたんに「少なっ!」ってなるよね。

 と、引っ越しの時に毎回思うことを改めて実感しました。今後もせっせと本を運び、棚に並べたいと思いますが、ジェンダー・フェミニズム・女性の生き方・マイノリティ関連・女性作家による作品の買取を絶賛大募集中ですので、みなさまなにとぞよろしくお願いいたします。

 オープンまであと2週間。大丈夫なんか⁉ 大丈夫やろ! ニャンとかなる! とうちの猫も言ってくれています。この写真は元保護猫の飼い猫が赤ちゃんだった時の写真です!(単なる猫自慢です!)

2023年7月10日月曜日

ほしいものリスト、本当にありがとうございました!

 先日、おそるおそるアマゾンでほしいものリストを公開した店主ⒸとS。「誰か家族がひとつでも買ってくれたらいいよね……」と思っていたのですが、本当にたくさんの方から必要な備品などを送っていただきました……! なんと公開当時の物品で、今残っているのはワゴンだけ! びっくりするやらありがたいやらで、店主ふたりとも感涙にむせんでおります。本当に、本当にありがとうございました。

 ほとんどの品物は「あの方からだ!」と送り主が判明しているのですが、ひとつだけ、どなたか分からないものがあります。アイスコーヒー用ドリップボトルを送ってくださったNさん、実店舗にいらしたら、ぜひお名前をおっしゃってください。店主が飲み物をごちそういたします……!


 また、配布用のチラシは絶対かわいいリソグラフ! と心に決めており、枚方のぽんつく堂さんにて印刷をお願いしました。子守りが手配できなかった都合で、店主S、突然息子と共にお邪魔してしまい、申し訳ありませんでした。偶然はるの文庫さんともお会いできて楽しかったです。もっと本や編み物についてお話したかったのですが(なんならあの素敵な飲み屋さんもご一緒したかった)、30分以上じっとしていられない息子がいたためかなわず残念です……!

 こちらのチラシ、これからいろいろなところでお配りしようと思います。来週16日(日)開催の 長岡京セブラボ古本市にもお持ちしますのでお近くの方ぜひお立ち寄りください🐰 Kaninは今回、一般客として参加。どんな本があるか楽しみです。そしてセブラボから帰ったら、お店の大掃除です。


 昨日は、店主ふたりで新刊本を30冊ほど注文しました。お店のオープンに向けて、着々と準備を進めております。どうぞよろしくお願いいたします。

2023年7月3日月曜日

Kanin実店舗、物件引き渡されました!

 7月1日は、Kanin実店舗の引渡し日でした。鍵をもらって感激。ここが店主ふたりの場所であると同時に、少しでも気持ちを同じくして生きる人の拠り所になれば…と考えています。


 ブックカフェを開くにあたって、本はもとより食器や什器、照明などもろもろ用意せねばなりません。しつこいようですが元手の少ないKanin、食器ってばかにならんよね……と頭を抱えていたのですが、一乗寺の「あおいろ珈琲」さんと、いつもお世話になっている河原町六条の「土と日」さんで貴重な食器や什器をお譲りいただきました。その前に、店主Sが新卒で入社した編プロの同期@京都出身が実家で使っていたコーヒーカップ&ソーサーや紅茶茶碗、グラスなどを譲ってくれ、食器に関してはほぼそろいました! 感涙! みなさま、本当にありがとうございます。Kaninで大切に使わせていただきます。


 昼飲みも忘れないKanin、洛北阪急近く、大力餅さんのうどんで腹ごしらえをした後(腹ごしらえ、といいつつビール大瓶をひとりに1本頼むKaninの店主ふたり……)、河原町二条に新しくオープンしたとよこやさんでもささやかに乾杯🍻してきました。

 明けて2日は、サイゼリヤに集合してIKEAのHPとにらめっこ。照明を買って買い物ハイに。実は店主S、今まで家の近くにサイゼリヤがなく利用したことなかったのですが、サイゼリヤ飲み、最高じゃね⁉ と大興奮……。安い早いうまいという、お財布が寂しい時にはもってこいの飲み屋だと思いました(←飲み屋じゃない)。

 そして本日3日は、内装工事の方にカギをお渡しします。これからどうなることやら、ですが睡眠をきちんととりつつがんばります!

 また、ぽつりぽつりと「お祝い何がいい?」と聞いてくださる方がいたので、おねだり下手の長女気質を自覚的に封印して、図々しくもウィッシュリストを公開しました。
https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/23CM1EDWMBOR7?ref_=wl_share

 もし「なんかお祝いしてもいいな」と思う方、いらっしゃいましたらどうぞよろしくお願いいたします。浮いたお金で本をもっと買えます!

2023年6月21日水曜日

Kanin店主のシスターフッド④ 花とゆめ

 7月1日の本契約&内装工事開始に向け、武者震い中の店主ⒸとSです。そしてSは子がはまってしまったアニメ『じゃりン子チエ』で、チエちゃんが仕入れのお金をきちんと取りわけているのを見て「はっ! 仕入れのお金っていうもんがあるんやった!」と気づく……(今までは蔵書を売っていたので「仕入れ」という概念がなかった)。大丈夫なんかいな、Kanin実店舗!


  さて店主Sは250万乙女のひとり、どっぷり『りぼん』っ子でしたが(当時の理想の男性は真壁君。でも、中学生であんな男子おったら引くわ、と今は思っています)、いつまでも『りぼん』を読んでいるわけにはいきません。

 購読する女性誌も『二コラ』(は子どもの頃なかったが……)→『セブンティーン』→『non-no』→『MORE』→『DOMANI』(なぜか突如集英社から小学館に)と移動していくように、読む漫画も年齢に合わせて変わっていきますよね? どうでもいい情報ですが、店主Sは『りぼん』の次は『ハロウィン』を友達に借りて読んでました(朝日ソノラマから出ていたホラー漫画雑誌です。『カルラ舞う!』が有名。店主Sが好きだったのは『陵子の心霊事件簿』で、めっちゃキモイけど読まずにいられなかったのが御茶漬海苔先生の作品群……)。

 そして店主Ⓒ、Sが中学生時代にはまっていた漫画雑誌、それが『花とゆめ』でした。最初は『ぼくの地球を守って』を読みふけり、交換日記(←流行ワード)に木蓮さんやありすの絵を描きまくっていたのを思い出します。


 その後、ブームが来たのが『ここはグリーン・ウッド』。店主ⒸとSは好みのタイプが絶対にかぶらないことで有名(?)なのですが、Ⓒは光流先輩ファン、Sは忍先輩ファンでした。

 ……というのを実はS、すっかり忘れていたのですが、先日ツイッターで「上岡龍太郎が好みのタイプだった。そう言ったらめんどくさい男が好きだと呆れられた」と書いたところ、Ⓒから「忍先輩好きやったもんなw」と言われて思い出したのです(でも、光流先輩もまあまあめんどくさくないか、と思っている店主S)。

 そのほか、『動物のお医者さん』や川原泉先生の漫画も好きで読んでいました(もちろん『ガラ仮面』も)。高校に入学してからは『花とゆめ』からも遠ざかってしまったのですが、漫画好きの後を継いだ妹に『赤ちゃんと僕』『八雲立つ』『夏目友人帳』(←この2つはLaLa)を借りて読んでいましたね……と感傷に浸ったところで、今どんな感じなんだろう? と思って『花とゆめ』のサイトを見てみたら、作品どころか知っている漫画家さんすらひとりも! いませんでした。

 嗚呼、人生すべからく祇園精舎の鐘の声、沙羅双樹の花の色。時は移ろい人も移ろう……。どうりで年を取るはずだ……。

 ちなみに『花とゆめ』というと、冲方丁さんの小説もありますよね! 中宮定子&清少納言ファンの店主S、とても面白く読みました。なぜ定子と清少納言が好きかを話し出すと止まらなくなるので、それはまた別の機会に……!