ブログを長い間放置するという、いかにも個人経営の店らしいことをしてしまいました……。
その間、Kaninは開店1周年を迎えました。8月3日、4日に開催した1周年記念イベントには、たくさんの方にお越しいただき本当にありがとうございました。
ブログを長い間放置するという、いかにも個人経営の店らしいことをしてしまいました……。
その間、Kaninは開店1周年を迎えました。8月3日、4日に開催した1周年記念イベントには、たくさんの方にお越しいただき本当にありがとうございました。
昨年8月の実店舗開店当初、店主©こと私、井元は、ソウル漢南洞にあるカフェ「ウルフソーシャルクラブ」オーナーのキム・ジナさんと交流を持ちました。私が旅行中にお店に行ったことで知り合い、数週間後に彼女がたまたま京都に来る予定があったので、kaninを訪れてくれたというのがいきさつです。
それをSNSに載せたところ、キム・ジナさんがかねてよりトランスジェンダーの方々に対し否定的な意見を公にしていたことから、その問題におけるkaninの立場を問いただすようなお問い合わせを複数いただきました。
恥ずかしながら、私は当時「フェミニストの中でトランス差別的な意見を持ちうる人々が居る」という認識がありませんでした。今となれば自分のあまりのナイーブさに穴があったら入りたいくらいですが、彼女と会った後に二冊目の著書『薔薇はいいから議席をくれよ』の該当箇所を読んでも、違和感こそあれ、意見の相違レベルの感想しか抱けないほどの解像度の低さでした。
私にとっては女性の権利を求める“フェミニスト”がトランス女性を別の属性とみなし、存在を否定し、攻撃するという事実は当時からまったく意味がわからない、受け入れられないことで、それはフェミニズムをとりまく現状を少し理解した今でも変わりません。
しかしトランスジェンダーの方々が、こんな過酷な状況に直面しているということを知らずに過ごしてきたことが正に、シスジェンダー女性である自分の特権性への無自覚だったと、今となってはわかります。
ヘイトを容認する書店ができたと知ったら、当事者は世界をより厳しいものだと感じます。
自分の不勉強により差別的なメッセージとも捉えられる発信をしたこと、彼女の書籍を一定期間販売したことで、誤解を与え傷つけてしまった方々へどのように説明し謝るべきか、悩む日々でした。
一度失った信頼を元に戻すことは困難なので、今後の選書や発信で根気強く姿勢を示していくしかないと思っていました。
そんな中この5月に、8月以来再びソウルに行くことになりました。迷いはありましたが、せっかくなのでまた彼女に会って、直接考えを聞いて来ようと思い、ウルフソーシャルクラブに向かいました。
「人の考えは変わることもある。過去の発言をもとに人の信条を決めつけてはいけない(=考えが変わっていてほしい)」という淡い期待もありました。
キム・ジナさんは相変わらずとてもフレンドリーに私を迎えてくれました(とても気持ちの良いいい人なのです。いい人でも差別をする、ということを身をもって知りました)。
私がその質問をした瞬間、彼女は持論を展開し始めました。考えが変わるどころか、より強固になっているようでした。トランスジェンダーを「イデオロギー」と呼び、(シス)女性の権利を脅かすものだという言説を延々と聞きながら、私は気分が悪くなってくるほどでした。私が拙い英語で反論しても、聞き入れる余地は全くなさそうでした。ソウル市長に立候補した経歴をもつ彼女、弁が立つ。私は次第に力を奪われ、反論することもできなくなってしまいました(ごめんなさい)。もちろん、最後まで聞いても私には到底受け入れられない演説でした。
帰りの空港から「私は違う立場であり、トランスの人々とシス女性の権利は決して矛盾しない」という内容のメッセージをなんとか送りましたが、そのことには触れない返事が返ってきて、対話のむなしさを感じました。
以上がkanin(というか井元個人)とキム・ジナさんをめぐる事の顛末です。説明できるまでに長い時間がかかってしまってすみません。これで終わりとは思いませんし、トランス差別を許容しない書店として信頼を回復するまで、少しずつ歩みを進めていこうと思っています。
私ほどナイーブではないにしても、インターセクショナルなフェミニズムの入り口に立った時、知らないが故に道に迷ってしまう人は多い気がします(と店に立っていても思います)。そんな方々の一助にもなればと、恥を忍んでこのブログを書きました。
複雑さを極めるフェミニズムの状況が、少しでも連帯の方向へ進むよう願います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今後ともkaninをよろしくお願いいたします。
本日、シスターフッド書店Kaninは開店4か月を迎えました。これまでなんとかやってこられたのも、お店に来てくださった方々、そしてオンライン書店で本を購入してくださった方々のおかげです。ありがとうございます!
11月は、『第二の性』を読む会第1回を行いました。フェミニズム書の古典である本書、難解な箇所も多く、ひとりで読んでいると何度も挫折しそうになりますよね(と言い切る店主Sは何度も挫折しそうになりました)。みんなで読んでいけば読み通せるかも、ということで企画したのですが、目論見通り、とっても勉強になる&面白い読書会になりました!難解に思える箇所も、ほかの方の解釈で「あ、そうか!」と思ったり、体験を交えて考えてみると「なるほど!」と膝を打ったり。たいそう盛り上がったと思います。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
12月17日(日)18時~には『第二の性』を読む会第2回を予定しております。少数ですが、まだ席が残っておりますので、ご興味のある方はぜひどうぞ! 範囲は第1巻の「第二部 歴史」です。
さて、この1か月にKaninで売れ行きがよかった本のご紹介です。
期待を胸に日本で留学生活を始めた韓国人のうーちゃん。サークルで出会った日本人の先輩いっしーと付き合うことになった。付き合って一ヶ月、いっしーが「きれいな日本語」を喋ってと言ってきたのだけど…積み重なるモヤモヤの先にしたうーちゃんの選択とは?
……告白します。実はKanin、この本を、間違って考えていた冊数の倍仕入れてしまったんです。どうしよう……と思ったのですが、それは杞憂に終わりました。なぜなら入荷3週間足らずで、全部売り切れたから! そして即座に再入荷を決定。
エトセトラVol.10も、入荷して2週間ほどで仕入れた分が売り切れてしまいました。現在、再発注中。まもなく届く予定です。
10号目は、『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』の周司あきらをゲスト特集編集に迎え、「特権」「加害性」「生きづらさ」で終わらない、その一歩先にある「男性性」を見つける特集号。
どれも面白かったのですが、店主S、五月あかりさんの手紙にとっても心を打たれました。ぜひ読んでいただきたいです!
10月29日に、Kanin初の読書会を開催しました。テーマは「私の好きなシスターフッド本」。6人と定員が少ないこともあり(お店が狭いので……!)、おかげさまで募集後すぐに満席になりました。
実は店主Ⓒ、Sとも読書会の経験がなく、「どうすればいいん?」「分からんに……」(←大分弁)とオロオロしていたのですが、始まってみれば参加者のみなさんのおかげでとても楽しくアットホームにお話できました! ふだんは読まないジャンル、作家さんの本も紹介していただいて、読書リストの本が増えました。Kaninのお客様はみんな素敵、と思えた夜。参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました!次回は11月19日(日)18時~、「第二の性を読む会 第1回」です。こちらも定員いっぱいになってしまいましたが、なにぶん難解&全3巻もある長い本ですので、たぶん1年ぐらい続くのではないかと予想……。その都度ご参加くださる方を募集しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、Kaninは11月5日に開店3か月を迎えます。ここまでなんとかやってこられたのも、お店に来てくださった&オンライン書店でお買い上げくださったみなさまのおかげ。ありがとうございます!
最近よく売れているな、という本のご紹介です。
昨日、シスターフッド書店Kaninは開店2か月を迎えました。
店主S、本業でバタバタしておりすっかりブログを放置……。そして10月は、学校の運動会、区民運動会、町内会のハロウィンなど子関係の行事目白押しのため、営業時間が大変不規則になっており申し訳ありません。
この1か月で、売れ行き好調だった本をご紹介します。
2022年11月に刊行された反トランス差別ZINE『われらはすでに共にある』の増補版。ZINEの内容はほとんどそのまま、新たにエッセイを3本、ブックガイドを4本追加。
読むと胸がしめつけられるエッセイ多数。kaninの店頭でご購入されているのは、若い方が多い印象です。売れ行き好調のため再入荷しました。
本日9月5日、シスターフッド書店Kaninは実店舗OPEN1か月を迎えました(なのに定休日。すみません……!)。この1か月間、足をお運びくださったみなさん、そしてオンライン書店をご利用くださったみなさん、本当にありがとうございました!
平日は店主Sがお店番をしていることが多いのですが、お盆明けの暑い日などはお店がしーん……と静まりかえることがあり、本業がはかどりすぎて、正直、心が折れそうになったこともありました。でもそんな時になぜかふらりとお客様が来てくださったり、オンライン書店で注文が入ったりして、やっぱがんばろ! という気持ちになれました。
また同時に、「ここに本屋さんがあるって知りませんでした」「いつできたんですか?」と声をかけてくださる方も多く、これからもっと多くの方にkaninを知っていただかないと、と痛感したのも確か。第一弾として、本日の京都速報さんInstagram (@kyoto_sokuho)でKaninをご紹介くださっていますのでぜひご覧くださいね。プレスリリースも公開しておりますので、どうぞご利用ください。「持続可能なブックカフェ」「京都に女の本屋再び!」を目標に、店主ふたりがんばっていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
看板のシールが来た日、店主ふたりで一緒に貼ったのですが、中学校時代にTM NETWORKのカセット(若い方はご存じないかもしれないオールドガジェット)をダビングし、自分たちで一生懸命曲名をレタリングしたことを思い出しました。アルファベットのレタリングを購入してごしごしやっていたのですが、OやIなど母音が足りなくなりがちでした。
そして、看板の「OPEN」は、店主Ⓒの手作りなのです! しかもフリーハンドでマグネット用紙をカットしているのを見て、店主Sは「なんて手が器用なんだ!」と感動しました(店主Sはカッターや彫刻刀など、小さめの刃物恐怖症)。
今回はKaninの食べ物や飲み物についてご紹介する予定だったのですが、文字数が多くなりすぎるので次回に! 乞うご期待!
本日、シスターフッド書店Kaninは開店から2週間を迎えました。
「誰もお客さん来なかったらどうしよう……」「逆にドラクエの新作発表日(←昭和脳)みたいに100人くらい並んで警察沙汰になったらどうしよう……」と悩んでいた店主2人ですが(ふたりはO型とB型なので? 考え方が極端です)、懸念していたようなことはなく、まんべんなくお客様にご来店いただいています。ありがとうございます!
中には3冊、4冊と買ってくださったり、「こんな本屋さんができて本当にうれしいです!」「探してる本がここに全部ありました!」とおっしゃってくださる方がいて、感涙にむせびました。
というわけで(どういうわけだ)、突如Kaninの売れ筋の本をご紹介いたします!
☆『B面の歌を聞けVol.3』
太田明日香さんの本を作るレーベル「夜学舎」の雑誌。世の中の主流がA面ならその裏側はB面。B面スピリットを忘れず消費社会をサバイブするためのヒントを提案します。Vol.3の特集は「歩く、走る」。この中に、店主©︎の友人でありKaninのロゴを作ってくれた茂木美月さんが寄稿しています。
開店前、オンライン書店で初入荷分がすぐに売り切れ。実店舗開店に備えて再入荷したのですが、一昨日、再入荷分も売り切れてしまいました。再再入荷を検討せねば! です。
☆『明日少女隊作品集 We can do it ! アート×フェミニズム×アクティビズム』
「第4波フェミニズム」期のまっただなか、2015年に誕生した社会派アートグループ「明日少女隊」。これまでの作品や活動を網羅するだけでなく、ジェンダー学の基礎知識や時事問題をふんだんに盛り込み、「フェミニスト×アート」を実践的に学べる入門書決定版! 本書は、フェミニズムの旗を掲げ結成した2015年から、2023年の最新作までを収録した初の作品集です。フェミニズムに関わる社会の出来事を年表化しながら、それに応答してきた「明日少女隊」の活動を時系列に追いかけます。
実店舗で入荷してから1週間、瞬く間に売れ、残りあと1冊です。ほしい方はお早めにどうぞ!
☆『射精責任』
全米騒然! ニューヨークタイムズ・ベストセラー! 世界9カ国で翻訳、刊行前からSNSで話題沸騰! 望まない妊娠は、セックスをするから起きるのではない。女性の50倍の生殖能力を持ち、コンドームを着用したセックスは気持ち良くないという偏見に囚われ、あらゆる避妊の責任を女性に押し付ける男性が、無責任な射精をしたときのみ起きる。
SNSで大きな話題になった本書。Kaninでも順調に売れており、残りあと2冊! 再入荷分を並べたとたんにお買い求めになった方がいるなど、パワーを見せつけられた1冊です。
そして、買取依頼のお客様もちらほらいらっしゃってうれしい限りです! 昨日はフェミニズムやジェンダー関連本の買取があり、こちらは既にクリーニング&値付けを終えて棚に並べています。Kaninの本棚、毎日新しい本が増えていますので、初めての方はもちろん、既にいらっしゃった方もまたぜひのぞきにいらしてください。店主ふたり、お待ちしております!
ビール冷えてます🍺(←しつこい)
次回のブログでは、Kaninでご提供している飲み物や食べ物に関するお話の予定! 当初の目論見が外れ、アルコールが全然出ない! どうするKanin!(今期の大河、店主Sは途中で脱落しました……)
店主ふたりとも、「花より団子(というか酒)」を自認しているのですが、お花が届いてみるとめっちゃめちゃうれしかったです。お店もぱっと華やぎました。お花をくださったみなさま、ありがとうございました!
シスターフッド書店Kanin、実店舗オープンまであと5日。店主S、緊張のせいか寝付かれぬ夜を過ごしております(ポケモンスリープで「うとうと寝」をマーク。ちょっと前まで毎日「ぐっすり寝」だったのに……)。
しかも不穏な夢も見るようになってしまいました。先日は、満席の実店舗で「牡蠣のクリームスープください」と注文され、「そんなの作れない!(出す予定もない)」とパニくってお客さんを店内に置き去りにして自転車で自宅に帰り、洗濯をしながら「どうしよう、お客さん置いてきちゃった……」と焦る夢を見ました。そして昨日は、なぜかあべのベルタの書肆七味(Kanin棚があります)でお店番をしていたところ、地下フロアにいる人たちが一斉に走り出し出口へ。なんで? と思っていたら大地震が来るという夢でした。
……夢には心の中の不安が如実に表れますね……(と過去に足掛け3年、ユング派のカウンセラーにかかって夢分析をしてもらっていたSは思う)。
ちなみに「七夕まつり」というのは、店主ⒸとSが通っていた小学校で、当時七夕付近に行われていたイベント。5年生が「お店屋さん」を出し(売るものは古本やハンドメイド品。バニラエッセンスをふわふわコットンにかけた「綿あめ」が人気だった)、そのほかの学年が紙で作ったお金をもって「お店屋さん」に買いにいく、というものです。店主たちの友情が始まるきっかけとなった漫画『あさきゆめみし』は、七夕まつりで買いました。
その後、同じフロアに入っているカフェにご挨拶に行ったら、「きらきらしていておしゃれなお店ですね!」と言っていただけて、天にも昇る心地になりました。
(この看板、ちょっと通りの邪魔だよね、と思って、後で右にずらしました。←店主Ⓒ、Sともに真面目な長女)
さて、泣いても笑っても、8月5日(土)12時にKaninオープン! みなさまのお越しを、心からお待ちしております!
今朝、店主Ⓒによるツイッターを見て「やべ! ブログ全然更新してね!」と気づいた店主Sです……。ここ数週間、ほぼ毎日5000~8000字の原稿書き&実店舗オープン準備に追われ、ブログの存在を忘れていました(マジ⁉)。
ほとんどの品物は「あの方からだ!」と送り主が判明しているのですが、ひとつだけ、どなたか分からないものがあります。アイスコーヒー用ドリップボトルを送ってくださったNさん、実店舗にいらしたら、ぜひお名前をおっしゃってください。店主が飲み物をごちそういたします……!
こちらのチラシ、これからいろいろなところでお配りしようと思います。来週16日(日)開催の 長岡京セブラボ古本市にもお持ちしますのでお近くの方ぜひお立ち寄りください🐰 Kaninは今回、一般客として参加。どんな本があるか楽しみです。そしてセブラボから帰ったら、お店の大掃除です。
昨日は、店主ふたりで新刊本を30冊ほど注文しました。お店のオープンに向けて、着々と準備を進めております。どうぞよろしくお願いいたします。
ブックカフェを開くにあたって、本はもとより食器や什器、照明などもろもろ用意せねばなりません。しつこいようですが元手の少ないKanin、食器ってばかにならんよね……と頭を抱えていたのですが、一乗寺の「あおいろ珈琲」さんと、いつもお世話になっている河原町六条の「土と日」さんで貴重な食器や什器をお譲りいただきました。その前に、店主Sが新卒で入社した編プロの同期@京都出身が実家で使っていたコーヒーカップ&ソーサーや紅茶茶碗、グラスなどを譲ってくれ、食器に関してはほぼそろいました! 感涙! みなさま、本当にありがとうございます。Kaninで大切に使わせていただきます。
明けて2日は、サイゼリヤに集合してIKEAのHPとにらめっこ。照明を買って買い物ハイに。実は店主S、今まで家の近くにサイゼリヤがなく利用したことなかったのですが、サイゼリヤ飲み、最高じゃね⁉ と大興奮……。安い早いうまいという、お財布が寂しい時にはもってこいの飲み屋だと思いました(←飲み屋じゃない)。
7月1日の本契約&内装工事開始に向け、武者震い中の店主ⒸとSです。そしてSは子がはまってしまったアニメ『じゃりン子チエ』で、チエちゃんが仕入れのお金をきちんと取りわけているのを見て「はっ! 仕入れのお金っていうもんがあるんやった!」と気づく……(今までは蔵書を売っていたので「仕入れ」という概念がなかった)。大丈夫なんかいな、Kanin実店舗!
さて店主Sは250万乙女のひとり、どっぷり『りぼん』っ子でしたが(当時の理想の男性は真壁君。でも、中学生であんな男子おったら引くわ、と今は思っています)、いつまでも『りぼん』を読んでいるわけにはいきません。
購読する女性誌も『二コラ』(は子どもの頃なかったが……)→『セブンティーン』→『non-no』→『MORE』→『DOMANI』(なぜか突如集英社から小学館に)と移動していくように、読む漫画も年齢に合わせて変わっていきますよね? どうでもいい情報ですが、店主Sは『りぼん』の次は『ハロウィン』を友達に借りて読んでました(朝日ソノラマから出ていたホラー漫画雑誌です。『カルラ舞う!』が有名。店主Sが好きだったのは『陵子の心霊事件簿』で、めっちゃキモイけど読まずにいられなかったのが御茶漬海苔先生の作品群……)。
そして店主Ⓒ、Sが中学生時代にはまっていた漫画雑誌、それが『花とゆめ』でした。最初は『ぼくの地球を守って』を読みふけり、交換日記(←流行ワード)に木蓮さんやありすの絵を描きまくっていたのを思い出します。
……というのを実はS、すっかり忘れていたのですが、先日ツイッターで「上岡龍太郎が好みのタイプだった。そう言ったらめんどくさい男が好きだと呆れられた」と書いたところ、Ⓒから「忍先輩好きやったもんなw」と言われて思い出したのです(でも、光流先輩もまあまあめんどくさくないか、と思っている店主S)。
そのほか、『動物のお医者さん』や川原泉先生の漫画も好きで読んでいました(もちろん『ガラ仮面』も)。高校に入学してからは『花とゆめ』からも遠ざかってしまったのですが、漫画好きの後を継いだ妹に『赤ちゃんと僕』『八雲立つ』『夏目友人帳』(←この2つはLaLa)を借りて読んでいましたね……と感傷に浸ったところで、今どんな感じなんだろう? と思って『花とゆめ』のサイトを見てみたら、作品どころか知っている漫画家さんすらひとりも! いませんでした。
嗚呼、人生すべからく祇園精舎の鐘の声、沙羅双樹の花の色。時は移ろい人も移ろう……。どうりで年を取るはずだ……。
ちなみに『花とゆめ』というと、冲方丁さんの小説もありますよね! 中宮定子&清少納言ファンの店主S、とても面白く読みました。なぜ定子と清少納言が好きかを話し出すと止まらなくなるので、それはまた別の機会に……!